dyieing technology

染色技術

白から始まる、色彩表現。
3種類の染色機を駆使し、風合い・表情をコントロールしながら
生地に「色」という確かな価値を与えます。

染色設備

ジッガー染色機

ジッガー染色機は、生地を1本のローラーからもう1本のローラーへ交互に巻き取る動作の中で、生地を染液にくぐらせながら染めていくバッチ式の染色機です。
ナイロン素材の染色において汎用性が高く、その柔軟な対応力は時代が求める多様なテキスタイルに応えます。また、他の染色機に比べて使用する水や蒸気の量を抑えられるため、省エネルギー性にも優れています。生地の張力や巻取りスピードなど、生地に合わせた繊細なコントロールが必要とするからこそ、職人の技術が活きる一台です。

ラピッド染色機

ラピッド染色機は、生地をロープ状にして染液中を循環させながら染める方式の染色機です。
染織布はノズルから噴射され、均一に染色することができます。
生地をくしゃっとまとめて染める構造のため、他の染色機では出しにくい自然なシワ感や表情を持たせた仕上がりが可能です。フラット染めはもちろん、シワ加工風の表現や独特の風合いを求められる用途にも最適です。

ビーム染色機

ビーム染色機は、生地を円筒状のビームに巻き取り内側から外側に向けて染液を送り込むことで染色する方式の染色機です。生地を固定した状態で均一に染めることができるため、特に傷がつきやすい繊細な生地に適しています。
長尺物や、安定した品質が求められるロットでの染色に力を発揮します。

染色試験

染色試験機(コンピューターカラーマッチング、カラーキッチン・ミニカラー他)

染色は「色づくり」から始まります。
まずはお客様の求める色を正確に再現するため、カラー・コンピューター・マッチング(CCM)と呼ばれる色合わせシステムを活用。デジタル上で染料の配合バランスを予測し、自動調液機でその配合に基づいた染料を調合します。
その後、小スケールの試験染色を行い、実際の生地に染めて発色を確認。何度か微調整を行い、最適な配合と染色条件を確定してから本生産へと移行します。